昆布用語の基礎知識
昆布用語
製 品 区 分 | 長切こんぶ | ながきりこんぶ | こんぶを乾燥し、一定の長さに切ったもの |
元揃こんぶ | もとぞろい こんぶ | こんぶを伸展して乾燥し、葉元を三日月形に整形したもの | |
折こんぶ | おりこんぶ | こんぶを伸展して乾燥し、一定の長さに折りたたんだもの | |
棒こんぶ | ぼうこんぶ | こんぶを乾燥し、一定の長さに切って長さぞろいとしたもの | |
切葉こんぶ | きりはこんぶ | こんぶを伸展して乾燥し、適宜の長さに切ったもの | |
頭こんぶ | かしらこんぶ | 乾燥したこんぶで根元(茎を含む)の部分を切ったもの | |
加工用こんぶ | かこうよう こんぶ | 乾燥したこんぶで上記以外のもの | |
期 節 区 分 | さお前こんぶ | さおまえこんぶ | 5月1日から通常の採取期日前に採取した2年生のながこんぶ及び貝殻産あつばこんぶ |
早採りこんぶ | はやどりこんぶ | 通常の水揚げ期日前に水揚げした促成養殖のまこんぶ | |
養殖 | ようしょく | 人工的に採苗した種苗を、海中で養成したもの 主として養成2年目が漁穫対象となる | |
促成養殖 | そくせい ようしょく | 養殖のうち、種苗を促成処理(培養液、温度、光管理)したもの。養成1年で漁獲対象となる | |
走採・夏採 | はしりどり なつどり | 初採り(解禁日)から9月10日(あつばは9月30日)前後まで採取したもの | |
後採・秋採 | ごどり あきどり | 9月10日(あつばは9月30日)前後から終漁期までに採取したもの | |
拾 | ひろい | 時化その他により漂着したこんぶ | |
水こんぶ | みずこんぶ | 1年生(若生い)のこんぶ | |
規 格 の 用 語 | 一番切・元 | いちばんぎり もと | 切ったこんぶのうち最も根元に近い部分のもの(道東地方のながこんぶについては元と呼称する) |
二番切 | にばんぎり | 切ったこんぶのうち一番切に続く部分のもの | |
深切葉 | ふかぎりは | こんぶの葉元から7.5cm以上の箇所で刈りとったもの又は切ったもの | |
胴切葉 | どうぎりは | こんぶを途中で刈りとったもの又は切ったもの | |
荒葉 | あれは | 赤黄色又は赤かっ色のはん点又ははん紋があるこんぶ、マンニット、塩化カリ等の白い結晶が花模様状に折出しているこんぶ、色があせた部分があるこんぶ又は子のう班の表面が蒸れにより溶け胞子と粘質物が混ざり青い粉状に折出しているこんぶ | |
そ の 他 の 用 語 | 汐立ち | しおたち | 中帯部が実入り不足で薄葉のもの |
庵蒸 | あんじょう | ねかせること。こんぶ結束過程で乾燥度合の均一化をはかるために行う | |
駄 | だ | こんぶの結束単位の呼称。むかしこんぶを荷馬輸送したところから呼ばれた | |
干場 | かんば | 採取水揚げされたこんぶを乾燥する場所のこと | |
囲 | ひね、かこい | 生産された年度内に出荷されず次年度に繰り越されたもの 2年度以上にわたるものを、大囲(おおひね)という | |
しないこんぶ | しないこんぶ | 1日で十分に乾ききれなかったこんぶのこと | |
手絡にする | てがらにする | 数本位のこんぶを束ねて手繰りよせ、蝶結びのような形の輪を作り、真ん中に束ねた部分を通して結び、背負いやすい形にすること | |
湿りをとる | しめりをとる | 乾燥しすぎたこんぶに適度な湿気をあたえること | |
日入れ | ひいれ | 湿気をおび軟くなったこんぶを再度天日で乾燥させること | |
砂引き | すなびき | 干場である程度乾燥したこんぶを引っ張り、重なったこんぶの付着防止と乾燥を促すための作業のこと | |
元を取る | もとをとる | 乾燥したこんぶの頭部分を揃えて束ねること | |
浜格差 | はまかくさ | 日高地区、同系列のこんぶ取引の格付基準のこと。幅が広く肉厚な特上浜から上浜A・B、中浜A・B・C、並浜と幅や肉厚の差により7段階に分けられている |