主要機械及び道具
製造に使用する主な機械及び道具
- 採取されたこんぶは、漁業者によって様々な道具や機械を使用し、手間・暇をかけ様々な工程を経て製品化しています。
ここでは、製品化に用いる代表的な道具や機械の種類及び使用方法をご紹介します。
こんぶ洗浄機 |
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使用方法 採取したこんぶをこの機械で流水により洗浄を行い、他の海藻など付着しているものをきれいに洗い流します。 この洗浄機は、付着物が多い養殖こんぶで使用したのが発端であり、現在は養殖こんぶに拘わらず天然こんぶにも広く使用されています。 |
こんぶ乾燥機 |
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使用方法 乾燥機は多種多様なものが出回っており、その使用方法は、地区あるいは各々の生産者でも異なりますが、通常、こんぶ干し(採取してきたこんぶを一度、干場で日・風に当て、水分をある程度取り除く作業)後のものをこの機械に入れて、40℃~60℃位の熱風により、除湿をしながら乾燥させています。 乾燥機を設置している作業場(乾燥機器類と一体化)には、熱風が満遍なく循環するよう天井付近に複数の扇風機が設置されています。 乾燥機は、全道各地で使用されていますが、天日干しを主体として仕上げる地区では補助的にしか使用しておりません。 |
のし機① |
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使用方法 電源を入れ、適度な湿りを与えた後のこんぶを1枚ずつ丁寧にシワを伸ばしながら、平ベルトとドラムの間にこんぶを流し込み、巻き上げ作業を行います。 巻き上げたこんぶは、その状態で通常一晩、庵蒸(アンジョウ。水分を均一化させるためシートなどで覆ってねかせること)させます。 |
のし機② |
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使用方法 足で踏み込み自動回転を作動させ、適度な湿りを与えた後のこんぶを1枚ずつ丁寧にシワを伸ばしながら、こんぶを巻き上げる作業を行います。 巻き上げたこんぶは、その状態で通常一晩、庵蒸させます。 |
のし機③ |
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使用方法 熱を発する網状の上にこんぶを押し当てシワを伸ばし、綺麗に仕上げる機械です。 また、代用してドライヤーでシワを伸ばし綺麗に仕上げる生産者もいます。 |
こんぶ調整機 |
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使用方法 主にのし長切のヒレ刈をする際に使用されている機械であり、ハサミで仕上げるよりは断然早く、函館地区で多く使用されています。 |
調整ハサミ |
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使用方法 選別する際にこんぶの枯葉や変色・傷部分を調整したり、元揃こんぶや折こんぶを仕立てる場合のヒレ刈・葉元の整形等に使用されます。 |
こんぶ自動重量選別機 |
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使用方法 釧路市東部漁協・昆布森漁協の一部生産者の中にはこんぶ自動重量選別機を導入し、各等級一葉の重量を設定して1本1本、この機械にかけ選別することにより正確な計量、労力軽減、時間短縮を行っています。 |
こんぶプレス機 |
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使用方法 機械の形状・材質は地区によって様々であり、一般的に通称『キリン』と呼ばれ、全道各地で使用されています。この機械により、乾燥こんぶを圧縮して包装しています。 |
梱包機 |
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使用方法 箱物製品にバンド掛けを自動で行う機械であり、手作業でバンド掛けをするより断然早い利点はありますが、高価格であるため、生産者は元より漁協でも普及率が低い機械です。 |
X線こんぶ異物検出装置 |
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使用方法 釧路管内・浜中漁協では、食品の安全・安心を確保するため、こんぶ倉庫に集荷した製品を、職員が一駄一駄、X線こんぶ異物検出装置に通し、それをモニターで確認しながら金属片・小石などの異物チェックを行います。 異物を発見した場合は、異物を除去した後に再度異物検出装置で確認し、モニターのOKサインが出た合格品のみ「X線検査済」と押印して出荷します。 |
台切り |
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使用方法 道具の形状・材質は漁業者によって多少異なり、この台切りにこんぶを乗せ、規格にあった寸法の箇所で切断するものです。 また、切断する位置には、長さが不揃いにならないようにノコが通る位の幅で板が設置されています。 |
量 り |
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使用方法 量りの種類は漁業者によって様々であり、現在ではデジタル量りが主流です。 この量りを使用して、漁業者は規格にあった製品重量を計量し、製品化を行っています。 |
こんぶノコ |
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使用方法 こんぶを乗せた台切りの上に乗り、切断する部分を足で挟み込み、板の隙間に沿ってノコを通し、ギザギザの刃でこんぶを切断しています。 |
鎌 |
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使用方法 こんぶ干し後に頭(根)・枯葉(葉末)部分の切り落としや製品荷造りする際のバンド(荷造り縄)を切る道具として、使用されています。 |
小口切ハサミ |
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使用方法 製品化後に小口(包装端部)からこんぶが飛び出し、凸凹になっている面を綺麗に切揃える道具として、使用されています。 |