Hokkaido Marine Products Grading Corpration

りしり系えながおにこんぶ詳細

おにこんぶの詳細

  • 学名:ラミナリア ディアボリカ (Laminaria diabolica 鬼の、悪魔の、という意)
  • 呼称:くきなが、くびなが、はるくきなが、ばふらこんぶ、おおあつば、湾内折、(厚岸、浜中、根室)らうすこんぶ(羅臼)、利尻系えながおにこんぶ(検査名称)
  • 分布
  •  厚岸、浜中を経て根室半島周辺、歯舞、知床半島羅臼沿岸まで。
  • 生態
  •  湾内、入江、島陰、港湾など波浪が直接当たらないような静穏な海域に生息します。厚岸、霧多布地方のオニコンブと羅臼地方のいわゆる羅臼昆布の形態は、茎が太く、短くて、葉は幅広く、基部が円く張り出し、中帯部は広く基部付近の厚さは5mm以上になるほど厚いが、縁辺は比較的薄くて大きく波打つように縮みます。茎は円柱状、長さ6~10cm(時に15~18cm)、太さ8~15mm、葉体は長さ1.5~3m、幅20~30cm、時には更に長大となります。中帯部は厚く4~7cmあり、全幅の1/3~1/2を占めます。根室湾一帯のオニコンブは形態が少し違い、茎が長く、葉幅がやや狭く、かつ基部がくさび状、または円みのあるくさび状に細まり、中帯部の幅が全幅の1/2ほどもあり、縁辺が大きく波打ち、時には大きく葉縮しています。生長各時期での採取による外観的な違いで特有の名称(俗称)があります。「茎なが(首なが)」;2年目秋の葉体、「春茎なが(ばふら)」;3年目の葉体(7月中旬以前に採取)、「大厚葉」;3年目の葉体(7月中旬以降に採取)、「湾内折(オニ折)」;根室湾内で採取されたオニ昆布の呼称
  • 製品・用途
  •  製品は羅臼産「えなが元揃」、「えなが頭」、「えなが加工用」。
    厚岸・浜中・根室産「おに長切」「おに頭」「おに加工用」、「くきなが長切」、
    「くきなが加工用」、「春くきなが長切」、「春くきなが加工用」、[大厚葉長切」、
    「大厚葉加工用」。
    羅臼産のえなが元揃は、羅臼昆布とも呼ばれて優れた品質の製品として有名です。乾燥品の色が黒いものを「黒葉」、赤褐色のものを「赤葉」として区別しています。葉売り(ギフト・出汁)が主で、香りがよく、黄色味を帯びたコクのある高級出汁昆布として全国的に流通しています。カットしてそのまま食する(富山地方、主として養殖もの)、昆布茶などにも利用されます。長切については、葉売りが主体。また、佃煮、角切等の加工原料に利用されます。

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