まこんぶ詳細
まこんぶの詳細
- 学名:ラミナリア ヤポニカ (Laminaria japonica 日本の、という意)
- 呼称:もとこんぶ(鹿部、南茅部)
- 分布
- 室蘭・地球岬から噴火湾、渡島半島東部沿岸、津軽海峡西・白神岬、松前小島付近まで。(道外:青森県津軽・下北半島など)渡島半島では砂原から恵山岬地帯を「白口浜」、恵山岬から汐首岬地帯を「黒口浜」、汐首岬から函館地帯を「本場折浜」と呼び、最も特徴のある優れた製品を産する「道南三銘柄」として有名です。また、噴火湾西部の砂原から八雲地帯を「茅部折浜」、上磯から知内地帯を「上磯折浜」と呼びます。
- 生態
- 汐首岬を境に海洋条件が大きく変化し岬の東西でこんぶの生態も異なり製品特性も異なります。白口浜・黒口浜は水深2~10mの比較的岸側に漁場が形成し起伏に富む岩盤や岩礁地帯に生育します。葉体は長さ1.5~3m、幅15~25cmのものが多いです。一方、本場折浜は砂地が散在しているところが多く、水深2~3m、20~30mと幅広い地帯の岩礁に生育するため漁場は岸・沖・中間の3地帯に分かれ比較的長大、幅広のものが採れます。
- 製品・用途
- 製品は「ま元揃」、「ま折」、「ま長切」、「ま頭」、「ま加工用」
白口浜と黒口浜は元揃い昆布が主体で「白口元揃」と「黒口元揃」があります。白口元揃は清澄で上品な出汁が取れ、おぼろ昆布、とろろ昆布、塩ふき昆布、バッテラなど高級品として扱われます。黒口元揃もまた清澄でコクのある出汁が好まれ、塩昆布などに用いられます。折こんぶには「本場折」、「茅部折」、「上磯折」があり、出汁昆布、酢昆布、りゅうひ昆布、昆布茶などに用いられます。その他様々な用途に広く利用されます。